書評ライター/読書会管理人
勤めながら読書会を運営、書評ライターとしても活動する新井さんの声をお届けします。
国産自動車の正規ディーラーで働きながら、フリーでビジネスマン向けにプレゼン資料作成のお手伝いをしたり、企業のホームページ内のキャッチコピーや文章、その他ウェブ記事、書評などを書いたりしています。また、文章講座や読書会を運営し、出版社の企画に参加したりもしています。
以前は書店員をしており、その仕事の中で偶然出会ったのがNetGalleyでした。
ですので、当時はいちはやく発売される前の本に出会い、自分の売り場の仕入れの参考にしていました。
現在は文章の書き方講座の一貫として、NetGalley内にある書籍を課題図書として選び、同じ本を読んでレビューを書き、その文章を添削するという形で活用させていただいています。生徒さんも全員本好き、そして少しでも書籍を応援したいという方ばかりなので、提出されるレビューにも熱がこもっています。
どうしても発売される前の本の情報は探しづらいので、その点ジャンルごとにずらりと並んだ書籍に出会えるサイトは貴重だと思います。
また、他の方のレビューを読むことが出来るので、様々な感想を知ることができ、視野も広がること、さらにレビューを書くことでその本のテーマについて真剣に考え、深く思考できることや自分自身と向き合うことにもなって、良いことづくめです。
本のタイトル:文字の消息
著者名:澤西祐典
出版社名:書肆侃侃房
《おすすめの理由》
書店員からフリーで文章を書くようになって以来、よく言葉や文字について考えるようになりました。その中でふと、ボツになった文章や言い出せなくて飲み込んだり、思い切り投げつけてしまったりした言葉はどこにいくのかなという問いが浮かび、それにとても優しい答えをくれたのがこの本でした。読んだ後は、その辺に文字がふよふよと浮かんでいるような気がして、もっともっと言葉を大事にしようと思いました。
SNS全盛期、誰しもが発信者となった今、読んでもらいたい1冊です。